49.光への没入

修行に入っていたときにつけていたノートから主な体験を抜粋する(教祖の呼称はノートにあるとおり尊師のまま)。
さまざまなアストラル体験(鮮明な夢のようなヴィジョン)、修行中の考察などは省いている。コメントというのは教祖から直接指摘されたものだ。
究竟(きゅうきょう)の瞑想中は、電気は消され部屋は暗くなっている。
修行中の断水や断食は瞑想修行を進めるために本人の意思で行っている。修行プログラムが決まっているだけで修行を監督する者はいない。

【三日目】究竟の瞑想中にヴィジョンが始まる。どんどんリアルになる。この日から断食に入る。

【五日目】経行(きんひん)修行中、空に真っ赤な龍の目のような二つの赤い光がずっと見えていた。

【六日目】夢と現実が錯綜したような状態が続く。詞章を読んでいると詞章が書いてある紙にきれいなグリーンの光を見るようになる。光を見ていると詞章への集中が外れて、気がつくと意識がアストラル(潜在意識)へ飛んでしまっているので注意(意識が途切れる)。

【七日目】究竟の瞑想中、座法を組むといきなり身体がフワフワとしてすぐに肉体の感覚がなくなってしまう。そして内側が非常に微細な快感そのもの、それだけになる。このとき、自分の肉体がなくなってしまったのではないかと驚いて呼吸をしてみる。
息を吸い込むと内なる快感の身体(微細な身体)がそれに呼応して微妙に震える。吸い込んでいる空気の感じも通常と違い、喉から胸にかけて濃い液体が流れ込んでくるようだ。
こういう体験は今までに経験したことがない。この感覚は肉体で経験するものとはまったく異質で、微細な快感そのもの、肉体で感じる快感よりはるかに微細な快感としか表現できない。
「それは第二静慮(ディアーナ)である」というコメント。
「あと一週間もしないうちに成就するぞ。しかし、修行は続けなくちゃいけない。固めなくちゃ」というコメントが続いた。

【九日目】究竟の瞑想中、座法を組むとすぐにフワフワする状態が続く。
「アストラル体が動き出している」というコメント。

【十日目】目の前がきれいなグリーンの光になることが多い。
究竟の瞑想中に息を吸い込むと意識が浮揚する感覚。その後どこかの世界へ意識が飛ぶ。そこにいる人たちみんなが空中を飛んでいる世界だったが、暗くてよく世界を認知できない。

【十二日目】究竟の瞑想中、背中に意識を集中してエネルギーを上昇させると、それにともなって意識が上へ上へと伸びていく。自分の背丈の五倍くらいになる。
次の究竟中、右後方から光が射してくる。意識が上に伸びていくとき上の方に光がある。左前方からぱっと明るくなること二回。
修行をしながらふと気がつくと左前方がものすごく明るい。知らないあいだに誰かが部屋の蛍光灯を二、三本つけ加えていったのかと思ったほど空間の明るさが変わった。

【十三日目】究竟の瞑想中、完全に内側が充足した状態、エネルギーと微細な熱で充たされている。同時に内側の風(ふう)がよく感じられる状態。第二静慮と言われたときよりも、内側に自分の知らない自分があるという感じがする。
今回は快感というより喜びで充たされている感じ。
そのとき、上の方からオーケストラが演奏しているような聴いたことのない音楽が降ってきた。

【十四日目】究竟の瞑想中、非常に強い光が右側から射してきた。それが二度起こる。次に空間全体がものすごく明るくなった。

【十五日目】究竟の瞑想中、ただただ空間が明るい。

【十六日目】究竟の瞑想中、瞑想に入ったと思ったら究竟の一時間が終わってしまった。眠っていた感じはまったくなかったにもかかわらず。
「無処有境(むしょうきょう)である」というコメント。

【十七日目】編集部からワーク上の分かりきった質問が書かれた紙が何度も届く。極厳修行中に聞いてくることじゃない、と怒りがわいてくる。彼らが気軽に聞いてくる様子が手に取るようにわかるので、よけいに腹立たしい。
これまで順調に修行を続けてきたのに思いがけず感情が波立った。ここまで修行してきた状態が崩れて、また最初からやり直しだろうかと思うと、本当に泣けてきた。心が乱れて、とても修行に力が入らない。
究竟の瞑想の時間になったので、今私に生起しているさまざまな感情について考えてみることにした。
自分のプライドや怒りについて考えようとした。すると、考えとは別にものすごく強烈なエネルギーが胸の周囲に昇りたち、胸をぐいぐいとしめつける。その状態がしばらく続くと、次にそれまで生起していたさまざまな感情――このとき視覚的には黒い重りのようなものが胸の内側にぶら下がっているように見えた。それが刃物でスパッと切り落されるようにしてすべて落ちてしまった。一瞬より早いできごとだった。
落ちてしまうと、それまで波立っていた心がピタリと静まり、不動の自分がいた。
「エネルギーによって感情が変化するクンダリニー・ヨーガのひとつの悟りの状態である」というコメント。

【十八日目】瞑想中いつもより身体が強く固定され、部屋一面が白い光に包まれた。
その後数秒して同じ体験をする。光への没入と表現できる体験だった。
しばらくして、同じように今度は右側から光が押し寄せてきて三度目の没入。
あたりを見ると、壁も机も床も、なにもかもが光の糸で縫い合わされているように輝いていた。

【二十日目】身体の前面に強烈なエネルギーの柱が立ち上がる。あまりに強いエネルギーで身体を曲げることもできない。
究竟の瞑想中、自分の肉体というか、自分の外枠が突然パーンと音を立てるようにして破裂した。そして、意識だけがフワーっと上に昇っていく。
昇って行くあいだは周囲がすごく明るい。特に意識が上昇して行く先は明るくまぶしいくらいだ。

【二十七日目】究竟の瞑想中、突然強烈な光の渦巻く空間に意識が投げ出される。
これまでは光が来て、光に包まれるというパターンだったが、今回はいきなり強い光の中に投げ出され、その光の渦に巻き込まれる。まるで光の中に自分が溶け込んでしまいそうで恐怖した。
光の色は、それまでは白っぽい蛍光灯のような光だったのが、今回は黄色・黄金色が混ざっていたと思う。でも、恐怖のためかはっきりとは覚えていない。
「ラトナサンバヴァの光に没入している」というコメント。


2015年04月30日

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