35.ステージ制度

当時、「レインボー・ステージ」というステージ制度があった。
サマナは「ブフー」からはじまる六段階のステージ(1)、その上に「ラージャ・ヨーガ」からはじまる六段階の解脱のステージがあり、これら十二のステージの上に、教祖が到達した「最終解脱」があった。
各ステージには、修行内容や食事回数、睡眠時間、あるいは次のステージへの指針が定められていて、例えば、第一段階のサマナは一日二食で五時間の睡眠、第五段階以上は一日一食で三時間の睡眠とされていた。ただ、それはあくまでも一つの目安であって、すべて自己管理に任されていたから、調子が悪いと言って一日寝ている人や、どこかへ行ってしばらく姿を見せない人など、いろいろだった。
解脱の六段階のステージは以下だった。

第一ステージはラージャ・ヨーガ「意思のヨーガ」。称号は「スワミ」サマナ服の帯の色は黄色。
第二ステージはクンダリニー・ヨーガ「生命エネルギーのヨーガ」。称号は「師」白いクルタを着用。
第三ステージはマハームドラー「ジュニアーナのヨーガ」。称号は「正悟師」ピンク色のクルタを着用。
第四ステージは慈愛の「大乗のヨーガ」。称号は「正大師」緑色のクルタを着用。
そして「報身のヨーガ」「コーザル・ヨーガ」の六段階と「最終解脱」。

ラージャ・ヨーガを成就するとホーリーネームが与えられ、ステージが上がるごとに称号とクルタ(制服)の色が変わっていく。ただし、クンダリニー・ヨーガ以降の成就の道はなかなか険しく、弟子が到達した最も高いステージは第四段階の「大乗のヨーガ」で六人だけだった。(2)
私がいた富士道場の中二階には、マチク・ラプドゥンマ(チベット密教の聖者)、マハーカッサパ(ブッダの弟子)、パタンジャリ(ヨーガ根本教典の編纂者)、サラスヴァティー(弁才天)、ヴァンギーサ(ブッダの弟子)などという、聖者や神様のそうそうたるホーリーネームを持つクンダリニー・ヨーガの成就者たちがいた。
あるとき、彼らが一緒に話していると、そのまわりが光輝いて見え、「成就者って神様みたい…」と驚いたことがある。
古参の成就者は、厳しい修行を乗り越え、戒律を守り、ワークに優れ、リーダーとしてサマナの手本になっていたから、当時のステージ制度はうまく機能していたと思う。
このようなステージ制度のなかで、多くのサマナは日々のワークで功徳を積みながら、「早く極厳修行に入って成就するんだ」という明確な目標をもって生活していた。

(1)サマナの六段階は「ブフー」「ブハー」「スワハ」「マハー」「ジャナー」「タパー」(1990年頃まで)。
(2)「大乗のヨーガ」成就者は、ウマー・パールヴァティー・アーチャリー正大師(三女)、マハーケイマ正大師(石井久子)、ヤソーダラー正大師(妻・松本知子)、マイトレーヤ正大師(上祐史裕)、マンジュシュリー・ミトラ正大師(故村井秀夫)、ミラレパ正大師(新実智光死刑囚)。

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2015年04月03日

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