はじめに

このブログはオウム真理教で体験したこと、それを通じて考えたことを書いたものです。
私は、1989年3月にオウムに入信し、その半年後に出家して富士山総本部道場で生活するようになりました。教団での宗教的な修行ステージは「師」、仕事は主に編集部と東京道場での活動で、2006年に脱会するまでいわゆる「オウム信者」と呼ばれる立場でした。

1995年3月20日、地下鉄サリン事件が起こって、オウムの犯罪が次々と明るみになりました。マスコミは数多くのあまりにも酷い事件について、オウム全体が巨悪のように報道しましたが、事件は教祖・麻原彰晃の指示のもと一部の幹部たちが引き起こしたもので、99パーセントの出家者・信徒にとっては思いもよらないことでした。

そして、事件からこれまでに多くの人が教団を去っていきました。
私がそうだったように、やめていった人たちにはいろいろな思いがあったはずです。
「なぜ、あんなことをしでかしたんだろう…」
「オウムって、なんだったんだろう…」
出家して出離したはずの世俗へ戻り、それぞれのオウム後の人生のなかで、答えのない問いを今も抱えているのではないでしょうか。

そんなかつての法友と、オウム真理教の全体像を知りたい方へ――


※オウムの特徴である神秘体験を引き起こす「クンダリニー・ヨーガ」の極厳修行については克明に記述しています。